kato-Special Features

写真:高橋悠太

C57 1 “貴婦人” 復活記念企画

新幹線が颯爽と駆け抜けるのを横目に、SLの到着を今かと待ちわびる人々の姿。
週末の新山口駅のホームで、数十年と続く日常風景です。
令和8年(2026)秋、”貴婦人”の愛称で親しまれるC57 1が、6年ぶりに山口線へ帰ってきます。SLやまぐち号の象徴として愛されてきた流麗な姿が、ふたたび新山口から津和野へ走り出します。KATOではこの節目に合わせ、C57 1と35系4000番台客車による「SLやまぐち号」を再びNゲージで発売いたします。
今回はC57 1復活記念企画として、西日本旅客鉄道(JR西日本)様のご協力のもと、SLやまぐち号を支える現場の整備士・機関士の方々の声を通じ、この列車がなぜ今なお多くの人を惹きつけるのか、その魅力をご紹介します。
山口線を走る汽笛や煙、沿線の風景、そして現場の方々の思いを重ねながら、SLやまぐち号の世界を実車とNゲージの両面からお楽しみください。

SL やまぐち号
SLやまぐち号は、JR山口線の新山口駅から津和野駅までを結ぶ観光列車です。山口線では昭和48年(1973)に蒸気機関車の定期運転が終了しましたが、復活を望む声を受け、昭和54年(1979)8月1日、国鉄本線上で最初の復活蒸気機関車列車として運転を開始しました。
列車は新山口駅(平成17年までの名称は小郡)から湯田温泉、山口、長門峡などを経て、山陰の小京都・津和野へ向かいます。全長62.9kmの道のりには、田園風景や山あいの勾配、トンネル、川沿いの景色が続き、汽笛や蒸気の音、煤の匂いとともに、蒸気機関車ならではの旅情を味わえます。令和8年(2026)夏現在は、平成29年(2017)より本線復活を果たした僚機、D51 200が牽引機として活躍しています。
C57 1
SLやまぐち号の運行開始時から牽引機として親しまれてきたC57 1は、細身のボイラーと大きな動輪、機関車本体と炭水車の程よくバランスの取れたプロポーションから”貴婦人”の愛称で知られる旅客用蒸気機関車です。とりわけC57 1は、昭和12年(1937)に落成したC57形蒸気機関車のトップナンバー機で、現役時代は主に東日本で活躍していました。引退後は梅小路機関区に転属し、昭和53年(1978)にSLやまぐち号の牽引機に抜擢されました。事故や震災、長期の修繕を経ながら、そのたびに現場の手で走る姿を取り戻し、一度も車籍を抹消されることなく、来年には落成から90年を迎える歴史ある機関車です。

写真:高橋悠太
〈C57 1略歴〉
昭和12年(1937)3月22日 川崎車輛で落成
昭和12年(1937)水戸機関区に配置
昭和14年(1939)宇都宮機関区に転属
昭和20年(1945)空襲に遭遇し、機銃掃射を受け損傷
昭和24年(1949)千葉機関区に転属し、普通列車を牽引
昭和29年(1954)新津機関区に転属し、羽越本線で活躍
昭和36年(1961)急行「日本海」牽引中に土砂崩壊事故に遭遇し脱線転覆大破するも復活
昭和47年(1972)最後の定期列車牽引後、新潟植樹祭に際してお召牽引機に浴す
昭和47年(1972)梅小路機関区に転属 梅小路蒸気機関車館(現:京都鉄道博物館)
昭和53年(1978)SLやまぐち号の牽引機に抜擢
平成7年(1995)検査のための鷹取工場に入場中、阪神・淡路大震災に遭遇し損傷
令和2年(2020)SLやまぐち号牽引中シリンダートラブルにより休車
令和8年(2026)6年ぶりにSLやまぐち号へ復帰予定
35系4000番台客車
35系4000番台客車は、平成29年(2017)に登場した、旧形客車の趣を現代によみがえらせた客車です。懐かしい外観や内装をまといながら、空調・安全設備などには現代の技術を取り入れ、観光列車としての快適性も備えています。展望デッキや開閉式の窓など、SLに牽引される旅を楽しむための工夫も盛り込まれています。
平成30年(2018)には、客車としてはJR東日本のE26系以来となるブルーリボン賞を受賞。「蒸気機関車列車を永続的に運行するための一つの方向性を示した」点などが高く評価されました。

写真:高橋悠太





特別企画:現場からの声
整備士編
写真:高橋悠太
ここからは、SLやまぐち号の運行を支える現場の方々の声をご紹介します。整備の現場で列車を安全に送り出す整備士、機関車に乗務し山口線を走らせる機関士・機関助士、それぞれの方々の言葉から、車両の外観だけでは見えてこない、SLやまぐち号が人々の心を魅了する理由が見えてきました。
煙を上げて力強く走る姿、沿線に広がる田園風景、乗客や子どもたちの笑顔。その背後には、代替のきかない“一点物”の蒸気機関車と観光列車を安全に走らせ、次の運行へ、次の世代へつなげるために向き合う人々の思いがあります。
インタビューI. 整備士編
―蒸気機関車の継承に欠かせない“想像力”
下関総合車両所 新山口支所 藤井さん
KATO:藤井さんのお仕事について教えてください。整備士として、普段はどのような車両や業務を担当されているのでしょうか。
藤井:SLの整備と聞くと、専属のチームがあると思われがちですが、新山口支所では電車や気動車、客車、観光列車など、所属車両の整備を幅広く担当しています。その中の一つとしてSLの整備や運行を支える仕事があります。大きな修繕や重整備は主に梅小路が担い、こちらでは運転シーズン中の出庫前後の確認、石炭や水の補給、灰の処理、日々の点検、トラブル時の初期対応などを行っています。
KATO:SLやまぐち号の運行・整備を担う現場から見て、その一番の重みはどこにありますか。
藤井:展示用の保存車両ではなく、決められた日にお客様を乗せて営業線を走るという点が、やはり責任が大きく異なります。出庫前の準備、点検、運行後の確認まで、毎回の積み重ねが欠かせません。
一番大変なのは、代わりがきかないことです。SLは不調だからといってすぐに代替車両を用意できるものではありませんし、35系客車も含め、SLやまぐち号全体が“一点物”に近い存在です。白か黒かはっきりした故障なら判断しやすいのですが、実際には迷う状態もあります。走らせるのか、止めるのか。その判断が運休やディーゼル機関車での代走につながり、お客様の期待に直接関わるという緊張感は常にあります
KATO:お客様の期待がわかるからこその、判断の重みがあるということですね。
藤井:藤井:家庭ができてから、特に感じるようになりました。家族で予定を合わせて来られる方、子どもや孫にSLを見せたい、乗せたいと遠方から楽しみに来られる方がいます。そうした期待に対し、「あの時、あの判断でよかったのか」という不安は尽きません。それでも無事に出して、無事に戻ってきた時、ホームでお客様が喜んでいる姿を見ると、やっていてよかったと思います。
KATO:大変さや責任の重さがよくわかりました。そのような中でも、頑張れてしまう理由のようなものはあるのでしょうか。
藤井:正直、大変なことの方が多い仕事です。それでも、何かあった時に関係者と相談しながら原因を探り、梅小路の方々とも連携して、次の運行に間に合わせられた時には大きな手応えがあります。多くの人の想いや経験で成り立っている列車だからこそ、「ドキュメンタリー映画みたいだな」と思う瞬間が時々あるんです。
KATO:列車を安全に送り出すために、日々の点検では特にどのようなところを見ていらっしゃるのでしょうか。
藤井:だいたいみんな、足回りと答えると思います。コンプレッサー、空気圧装置、軸受、油の状態などは、特に注意して見ています。車軸や軸受の温度は、異常を早く察知するための大事な手がかりです。油がきちんと回っているか、いつもと違う発熱がないか。そういう小さな変化を見逃さないことがとても大切です。


KATO:35系客車について、整備される立場から見た魅力はどのような点でしょうか。
藤井:外観や内装には懐かしい雰囲気がありますが、中身は安全を考慮した現代的なつくりです。昔らしく見せるために元の車両から型取りしたり、ビスひとつもなるべく見えないよう工夫したりと、細部までこだわられています。その分、整備する側にとっては機器へアクセスしづらい苦労もありますが、そうしたこだわりがSLやまぐち号らしい重厚感や旅情を生んでいるのだと思います。懐かしさだけでなく、これからも走らせていくために作られた客車であることに、大きな意味があると思います。
KATO:SLやまぐち号をこれからも走らせていくこと、次の世代へバトンを受け継いでいくことについてはいかがでしょうか。
藤井:継承というと、工具の扱いや点検手順といった技術の話に見えます。でも本当に難しいのは、目の前の部品だけでなく、列車全体、お客様、乗務員、梅小路との連携、次の運行までを想像して自分から動く力をどう受け継ぐかです。資料を残しても、どこを見るべきか、何を危ないと感じるべきかを読み取れなければ意味がありません。以前、先輩から「運休やディーゼル代走となった時のホームの様子を目に焼きつけておけ」と言われたことがあります。作業は教えられても、出してよいのか止めるべきかを考える力、楽しみに待つ人を想像する力、誰へ相談しどこまで判断するかという感覚や安全への徹底した意識は簡単には渡せません。技術と同時に、SLやまぐち号を走らせる責任を自分ごととして受け止める心をどうつなぐか。そこが一番難しいところです。
KATO:藤井さんから見た、SLやまぐち号の魅力を教えてください。
藤井:昭和54年(1979)の蒸気機関車運転復活当時、国鉄時代のSL営業運行を担っていた方々が、各所からかつての道具を集め、設備を直しながら、何とか復活運転を実現されたそうです。当時を知る先輩方も、これほどSLやまぐち号が長く続くとは思っていなかったようです。そうした最初の人たちの頑張りがあって、今につながっている。何十年前の人が触っていたものを、今、僕らが同じように見て、触っている。そこはじーんとします。また、蒸気機関車はとてもメカニカルな構造で、現代の車両にはない運用上の理由が各部の形に表れています。35系客車も細部までこだわられているので、模型で見る時にも、そういうところを楽しんでもらえると面白いと思います。
KATO:変わらないまま受け継がれる蒸気機関車と、現代に合わせながら受け継がれる35系客車。世代を超えて何かを引き継いでいくときの、異なるアプローチが共存しているのがSLやまぐち号、ということですね。とても興味深いです。ありがとうございました。

特別企画:現場からの声
機関士・機関助士編
写真:高橋悠太
インタビューII. 機関士・機関助士編
―SLへの憧れと情熱、それに伴う覚悟。
山口列車区 桑原さん、宮本さん、川口さ ん、村上さん、松﨑さん
KATO:皆さんは、どのようなきっかけでSLやまぐち号の機関士・機関助士になられたのでしょうか。
桑原:私の場合、最初からSLに強い憧れがあったというより、上司に「ボイラー免許を取ってこい」と言われたところから始まりました。気づけば機関助士、機関士となり、今は指導員として後に続く人たちへどう伝えるかを考える立場です。現役世代の方々ほど経験があったわけではないからこそ、人の運転を見て良いところを拾い、自分なりに伝えてきました。次につなぐことが、自分の支えになっています。
宮本:岩国運転区で電車の運転士をしていた頃、偶然SLやまぐち号が走る姿を見て、完全に刺さってしまいました。そこから「やりたい、絶対やりたい」と志願して山口列車区へ来ました。新しい車両よりも、昔の機関車や気動車、黒く煤をまとった機関車の姿に惹かれます。国鉄時代の映像に出てくるような、本当に蒸気で力を出して走る姿は、心からかっこいいと思っています。
川口:山口県の出身で、子どもの頃からSLやまぐち号に馴染みがありました。地福駅で写真を撮ったり、機関士さんと話したりした記憶があります。その後、徳山列車区にいた頃にSLのお客様の接続を待ちながら汽笛を聞き、「子どもの頃これに乗ったんだな」と思い出しました。それで「もしかしたら乗れるかな、乗りたいな」と、当時の上司に希望を伝えたのがきっかけです。
村上:最初からSLに詳しかったわけではありません。ただ、山口列車区で出会った先輩たちの機関士席に座る姿が、とてもかっこよく見えました。蒸気機関車は不思議なもので、経験や年齢を重ねるほど、機関車の席が似合ってくるんです。自分もいつか、若い人から「ああいうふうになりたい」と思われるようになりたい。その憧れが原点です。
松﨑:地元でSLが走っていることは、子どもの頃から身近でした。鉄道会社に入り、信頼している先輩方が山口列車区でSLに携わる姿を見て、自分もやってみたいと思うようになりました。入口はそれぞれ違っても、機関車との向き合い方の奥深さに引き込まれていくところは皆共通していると思います。
KATO:みなさんのお話から、SLは単なる乗り物ではなく、人が機械に合わせていく存在なのだと感じます。
宮本:SLは、現代の車両とはまったく違います。戦前の常識に基づいて作られているので、体力も考え方も僕らが合わせるしかありません。外気温、天候、石炭の状態、火の入り方、水と蒸気圧、勾配、機関車ごとの癖をその都度読み取りながら走らせます。特に山口線では、新山口から仁保方面にかけて25‰の急勾配に備える必要があり、事前に水と蒸気圧を整えておくことが欠かせません。準備が不十分だと、登りに入ってから圧力が落ち、運転が一気に難しくなります。
KATO:マニュアルや手順だけでは伝えきれない経験値が大きいのですね。
宮本:マニュアルにできないところが面白いんです。安全に関わる手順や基準はもちろんあります。でも最後の判断には、音、揺れ、熱、煙、匂い、圧力の上がり方といった感覚が関わります。運行を止めないためにも、「致命的になる前に気づけ」という緊張感の中で、異音や熱の変化を見逃さないようにしています。
桑原:昔の人は、音を聞いただけでわかったようです。梅小路で見習いをしていた時、工場内でD51 200を試走させていると、ある方が「音がおかしい」と言いました。僕には全然わかりませんでしたが、調べると部品が逆に組まれていた。すごいことです。蒸気機関車は「こうすれば、こうなる」ではなく、「こうしても、こうならない」ということの繰り返しです。
村上:そういうことにも好奇心を持って取り組める人が、機関士には向いていると思います。

写真:高橋悠太
KATO:暑さや煙、勾配への備えなど、大変なことも多い中で、それでも続けたいと思える原動力はどこにありますか。
宮本:大変さはあります。夏は火をたいたストーブの前に立っているような暑さですし、煙もあります。それでも、SLが好きで、できる限り運転を続けたい。好きだから、やりたいんです。いつか自分の子どもが「おやじ、昔あれ乗ってたな」と思い出してくれたり、自分が死ぬ時に「SLをやっていてよかった」と思えたりすればいいですね。
川口:幼少期の憧れが今も残っていて、今度は自分が乗務する側となり、子どもたちにその姿を見てもらえることに大きな意味を感じています。子どもたちから「今度はいつ乗務されますか」と聞かれることもあります。きっといつか、その中から私のように鉄道会社に入り、機関士・機関助士になる子もいるかもしれない。そういうつながりは、長く続いているSLやまぐち号ならではだと思います。

写真:高橋悠太
KATO:みなさんから見た、SLやまぐち号という列車の魅力について教えてください。
桑原:乗務員、ですかね。やまぐち号の魅力は、機関士・機関助士など乗務員それぞれの味にもあると思います。その日の機関車の状態、天候、勾配だけでなく、機関士と機関助士のコンビネーションによっても走りは変わります。火の作り方、蒸気圧の持たせ方、発車時の音の出し方に、それぞれの経験と感覚が出るので、乗るたびに違いが感じられると思います。
川口:SLやまぐち号の魅力は、車両だけではありません。宮野から奥へ行った田園風景は、復活してからほとんど変わっていないそうです。あの自然の中を走る姿を見てほしいですね。それから、沿線の方々が手を振ってくださるところ。毎回同じ場所で必ず手を振ってくれる方もいるんです。そういう風景や地元の方々が一体になって、SLやまぐち号らしさをつくっているのだと思います。
宮本:実際に蒸気で力を出し、力強く山口線の勾配を駆ける列車として、音や迫力を大切にしたいと考えています。黒く煤をまとった姿や、力強いドラフト音も含めて、本物の重厚感はSLやまぐち号らしさだと思います。
松﨑:運転に関しては、何よりも安全に、そして乗客の方々の思い出に残る旅になるよう私たちが努めます。お客様には、ゆったりとSLと客車の夢のような時間を味わってもらえたら嬉しいです。

写真:高橋悠太
KATO:そのような中、今回C57 1が山口線に戻ってきます。どのような想いでしょうか。
桑原:C57は足が速く、スマートでかっこいいですが、山口線の急勾配においては決して楽な機関車ではありません。D51は力に余裕がある一方、C57は客車5両を牽くと、いっぱいいっぱいという感じです。
村上:空転し て失速した時にも、D51は力があるので立て直しやすいのですが、C57はなかなか元の速度に戻せないことがあります。雨が降っている日など、C57の方がより繊細な判断を求められますね。
宮本:それでもやっぱり、C57 1の復活は本当に楽しみです。C57形のトップナンバーですし、SLやまぐち号といえばC57 1なんだというイメージが、自分たちの中にもあります。これは、歴代の先輩方から受け継がれた魂ですね。運転としては大変でも、山口線の風景の中にあの洗練された機関車が戻ってくることには、特別な意味があります。
KATO:みなさんのSLやまぐち号に対する熱い想いや覚悟、受け継がれてきた経験がこの列車を動かし続けているのだとよくわかりました。C57 1が復活したときはもちろん、何度でも乗ってみたくなります。ありがとうございました。
1979年の復活運転開始から半世紀近い時を重ねた今も、この列車は多くの人々の想いを乗せながら走り続けています。その歩みは決して当たり前のものではなく、蒸気機関車列車を未来へつないでいこうという強い意志と情熱を持った方々によって支えられています。
乗るたびに新たな感動を与えてくれるSLやまぐち号。
ぜひ皆さまも現地を訪れ、その魅力を体感してみてください。
KATOも鉄道模型を通じて、これからもSLやまぐち号を応援してまいります。

模型で楽しむ

SLやまぐち号の車両たち

蒸気機関車の躍動感と35系客車のノスタルジックな佇まいが織りなす特別な観光列車、SLやまぐち号。KATOではC57 1をはじめとする牽引機や35系4000番台客車など、その世界観を再現するラインナップが充実しています。車両を飾って楽しむのはもちろん、実際に走らせたり、駅や鉄橋、田園風景などを組み合わせて沿線の情景を再現したりすることで、SLやまぐち号の魅力はさらに広がります。旅の思い出や憧れのシーンを自分だけのかたちとして残せるのも、鉄道模型ならではの楽しみです。ぜひ小さな世界で、あなただけのSLやまぐち号を再現してみませんか。
C57 1
C57 1はSLやまぐち号の運行開始時から牽引機として親しまれてきました。トップナンバー機として、昭和12年(1937)に落成し、引退後は梅小路機関区に転属。昭和53年(1978)にSLやまぐち号の牽引機に抜擢されました。事故や震災、長期の修繕を経ながら、そのたびに現場の手で走る姿を取り戻し、一度も車籍を抹消されることなく、来年には落成から90年を迎える歴史ある機関車です。令和8年(2026)秋より長期修繕を経て復活予定です。

C57 1
2026年12月 再生産予定
D51 200
D51 200は昭和13年(1938)に登場し、中京地区を中心に活躍。昭和47年(1972)に梅小路機関区に転属し、以降は構内運転の「SLスチーム号」の牽引機として動態保存されてきました。平成26年(2014)に本線運転の復活が発表され、大規模修繕が行われたほか、外観もボイラーバンドやデフレクタの縁など、各所に金色の装飾やランボードサイドの白塗装が施されました。平成29年(2017)11月のSL「やまぐち」号牽引で本線復活を果たし、C56 160と入れ替わる形でC57 1と共に現在も活躍を続けています。

D51 200
C56 160
C56 160はC56の最終号機で国鉄時代に各地で活躍の後、昭和47年(1972)に梅小路機関区へ転属、その後は動態保存機として、C57 1とともに一度も廃車扱い(車籍抹消)されていない蒸気機関車として有名です。国鉄時代から全国各地へ出張運転を行い、北海道、東北、関東、北陸、四国のほか第三セクターでも運行されました。昭和62年(1987)からはSL「やまぐち」号として山口線を中心に活躍、山口線運行時はDD51との重連運転も頻繁にが見られました。平成7年(1995)からは「SL北びわこ号」の牽引機として年数回運転が行われましたが、D51 200と入れ替わる形で平成30年(2018)5月に本線運転を引退。現在は京都鉄道博物館で「SLスチーム号」で活躍しています。

C56 160
Tips!
赤色のナンバープレート
各製品には赤色のナンバープレートが付属。「SLやまぐち号」運行開始当初は赤色のナンバープレートが使用されており、現在も周年イベントなどの特別運行の際に度々使用される特別なナンバ ープレートです。

DD51 1043
DD51 1043はJR西日本下関総合車両所新山口支所に配置され、SL「やまぐち」号の補機や、代替牽引、機関車・客車の試運転等、縁の下の力持ちとして欠かせない機関車です。特にC56 160晩年の運行時にはペアを組んで重連で活躍しました。
2027年1月 再生産予定
35系4000番台客車
白帯を巻き、マイテ49などの戦前の1等展望車を思わせる展望デッキを持つグリーン車オロテ35。オハ35を思わせるガーランドベンチレーターやウィンドウシル・ヘッダーを備えた中間各車。オハ31をアレンジした明り取り窓を持ったダブルルーフ構造を模した普通展望車スハテ35など、新しくも懐かしい35系4000番台の特徴を再現。外観はもちろん、2・3号車の一部には実車同様ヨロイ戸を再現し、イベントスペースを備えた車内や各種表記類まで作り込み、SL「やまぐち」号の魅力をお楽しみいただけます。

2026年12月 再生産予定
人形が彩る、山口線での一コマ
仁保駅での給炭作業
仁保駅では、この先に続く勾配に備え機関士達が石炭を準備し、火にくべて坂を上る備えを行います。


写真:高橋悠太
ホーム・沿線から手を振る人たち
やまぐち号はホームからの出迎え・見送りはもちろん、沿線にも地元の方々、写真を撮りに来られた方々など多くの人たちが手を振っている姿が見られます。


写真:高橋悠太
津和野
終着駅の津和野では、客車を切り離し、折り返し運転に向けた準備が始まります。新山口駅から約2時間を走り終えた機関車は、ここでしばしの休息です。水や石炭の補給が行われ、再び新山口へ向けて出発する準備が整えられます。
国鉄時代から残るターンテーブルは、SLが鉄道輸送の主役だった時代から現在に至るまで、現役の設備として使われ続けています。


#24-770 SL乗務員A ¥1,540
#24-269 SL乗務員B ¥1,540
好評発売中



#24-251A 手を振る人々A ¥2,310
#24-251B 手を振る人々B ¥2,310
好評発売中

転車台・扇形機関庫
蒸気機関車の全盛期、主要な駅には機関区が併設されており、必ずターンテーブル(転車台)がありました。構造上進行方向が限定される蒸気機関車は、途中駅や終着駅で進行方向を変えるために、ターンテーブルに載せられて向きを変え、石炭に水、滑り止めの砂などを搭載、整備を受けて次の列車牽引へと出発して行きました。
新山口駅、津和野駅にはこういったの設備が残っていたということも、SL復活を後押しする要因となりました。津和野駅では、転車の様子を見ることが出来ます。

写真:MIYA☆
#20-283 Nユニトラック電動ターンテーブル ¥38,500
#23-240 扇形機関庫 ¥5,500
好評発売中



汽笛の音、乗客の声
サウンドカード 〈SLやまぐち号〉(#22-252-2)
SLやまぐち号に乗車した時に聞くことができる駅構内放送や車内放送、レールの継ぎ目をまたぐ際のジョイント音、トンネル通過や踏切通過など、列車を利用する乗客の視点でのサウンドを楽しめるサウンドカードです。客車列車の旅の楽しみを、鉄道模型で再現可能です。
サウンドカード 〈C57・C59〉
サウンドカード 〈D51〉
蒸気機関車のメカニカルなサウンドを楽しみたい方はSLタイプのサウンドカードを。車両の加減速に連動して迫力あるブラスト音や、「汽笛」「排水」「制動」「注水」「絶気」「投炭」のサウンドでSLの運転を楽しめます。
好評発売中

2026年年末、実車とともにNゲージでもC57 1が再登場します。
実車の魅力や支える方々の想いに触れながら、ぜひ鉄道模型の世界でもSLやまぐち号をお楽しみください。
お手元の小さな世界の中で、その物語をいつでも身近に感じていただければ幸いです。

写真:高橋悠太
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