kato-Special Features
画像は開発中の試作品
第四章
「E500」Nゲージ製品化までの軌跡
今回の「E500PP自強號」のNゲージ製品化にあたっては、実際にE500が製造されている東芝府中事業所や、客車の保守整備が行われている台鉄の潮州車両基地など、日本にとどまらず台湾現地への取材も実施しました。
こうした取材からみえてきた車両の特徴やこだわりを、模型にも反映しています。
Ⅰ.製品化に向けた取材
台鉄潮州車両車両基地への取材






台鉄の協力により、潮州の車両基地では、PP自強號客車の各部寸法を細部にわたって計測しました。窓や全長といった車体寸法はもちろん、行先表示器や車体に貼付されたピクトグラムに至るまで、徹底した現地取材を行っています。
自強號客車の牽引機がE1000からE500へ変更されたことに伴う電装機器の改造内容や、連結面における幌撤去などの仕様変更についても詳しく確認しました。
さらに、実際に電装改造を手がけている工場にも訪問し、構成部品一つひとつまで正確に再現できるよう、詳細な資料の収集を行いました。
東芝府中事業所への取材

E500の製造現場である東芝府中事業所では、実車の色味の確認や、通常では見えにくい床下機器などの細かな部分まで取材を実施。実車の魅力を細部まで忠実に再現できるように準備を進めてきました。
特に、車両の塗装については、写真では光の加減などによって、印象が大きく変わってしまうため、「色見本帳」と呼ばれる色ごとに番号が割り振られた資料を実車に当てながら確認を行います。このように、実車のイメージに近い仕上がりとなるように取材を行っています。


Ⅱ.試作品情報
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画像は開発中の試作品

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画像は開発中の試作品

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PP運転に対応しているE500を、KATOのNゲージ機関車ではEF63以来となるテールライトの点灯で再現。
また、2両セットでは、トランクションタイヤありとトランクションタイヤなしの各1両で製品化いたします。
(※運転の際はトランクションタイヤありの機関車を先頭にしてください。)
連結器まわり

E500の特徴のひとつである、多種多様な併結相手に対応した複雑な連結器まわりを忠実に再現しています。ディテール部分のパーツは着脱可能としており、アーノルドカプラに付け替えることで、急曲線でもスムーズに通過できるほか、客車や貨車などさまざまな車両との併結にも対応できるなど、自由度の高い走行性能を確保しています。今回の製品化にあたっては、走行性能とディテールの両立が大きな課題となり、設計において特に苦戦したポイントのひとつでもありました。
台車まわり

3軸台車も細かなディテールを忠実に再現。今回の製品では、12両の客車を安定して牽引できるよう、模型でも実車と同じく全ての機関車にモーターを搭載した仕様になっています。
屋根まわり


日本の車両ではあまり見られない複雑な屋根回り。
通常の国内機関車では、クーラー等を除いて1~2部品で構成されることが多い屋根回りですが、E500ではユニットデザインを採用していることから、複雑な形状となっているため、模型でも4部品に分割することで、特徴的な形状を再現しています。
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運転台まわり


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大きな窓越しに見える運転台まわりのコンソールも再現。
実車と同じく、細かな部分までこだわりを持って設計し、再現しています。
PP自強號客車
PPC

自強號客車の中でも一般的な車両です。PPCのCは「Conductor」を意味し、車掌室が付いている車両を意味します。車掌車が付かない車両は付随車を意味する「Trailer」の頭文字を取りPPTと呼ばれています。
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PPT

車掌車が付かない車両は付随車を意味する「Trailer」の頭文字を取りPPTと呼ばれています。模型では、PPCとPPTの窓間隔の違いは1/150のスケールのなかで流用としましたが、PPCとPPT/PPHで異なるトイレタンクなどの床下の細かな艤装の違いを再現しています。
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PPH

車椅子にも対応したトイレを備えるこの車両は、多功能車を意味する「Hospitality」の頭文字からPPHと呼ばれています。他の車両とは異なる窓配置と、ドア付近に備えられたドア開閉を示す表記機器などが特徴です。PP自強號では12両中2両が連結されています。
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PPP

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親子車両(PPP)は、元々食堂車(PPD)として使用されていた車両を改造しているため、ドア回りではその名残として修復跡があります。今回の製品では、その修復跡を再現しています。また、他の客車とは製造している会社が異なるため、屋根上のビードの本数や、クーラー回りのディテールと高さ、側面表示器の加工の違い等、細かな差異も忠実に再現しています。
PPP(座席パーツ)

親子車両は車椅子に対応した座席があるため、独特の座席配置となっています。座席が設置されていない部分があるなど、他の車両とは大きく異なる内装も作り分けて再現しています。
Ⅲ.製品情報

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台湾鉄路 E500型 2両セット 10-2086 ¥26,620
台湾鉄路「PP自強号」客車 6両基本セット 10-2087 ¥25,300
台湾鉄路「PP自強号」客車 6両増結セット 10-2088 ¥25,300
2026年8月
是非、ご期待ください。
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